ピースボートスタッフの渡邉正勝です。
本日は3月11日です。
東日本大震災から今日でちょうど10年。
あの日、日本に激震が走ったのは皆さんも記憶の中にあると思います。
10年も経てばそれを知らない世代もいる。
だんだんと風化していく記憶。
遠い場所の出来事になっていき、無関心になっていく気持ち。
そんな様々な葛藤を抱きながら、ついに10年が経過しました。
時は少し戻り、2015年。
地球一周に行くと決めた年に、僕はピースボートを通して
宮城県石巻市で漁業体験のボランティア※に参加できると知りました。
※「イマ、ココ プロジェクト」2019.10.20に募集終了。
震災から4年が経っていたので石巻市街は綺麗にはなっていましたが、あの時の被害の痕はしっかりと刻まれていました。
僕自身、本格的なボランティアも初めて。ましてや漁業体験なんて。。。
自分にできることは少ないと知りながらも、0ではなく1になりたい。
そんな想いをしっかりと持って10日間のボランティアに参加しました。
食事と寝る場所を提供してもらい、漁業を手伝う日々。
貴重な経験ができたのはもちろんですが、漁師さんたちとお話しできたことが一番心に残りました。
テレビで見たので震災や津波の被害の大きさは知っているつもりでしたが、
どんな被害を受けたのか。これまで、どんな思いで過ごしてきたのか。
そのリアルな言葉を、直接お話を聞くことができました。
「どんなことがあってもここでやるしかない」
この苦難を乗り越えてこの地で生きていくという漁師さんの覚悟を一番に感じました。
本当に強い人たちだと思ったことを憶えています。
それから数年後、ピースボートが船で石巻に寄った際には、
ありがたいことにツアーの引率者としてまた港に足を運ぶ機会をもらいました。
ツアー参加者のみなさんと漁船に乗って、簡単な漁をして、美味しい海鮮を食べました。
こんな素敵な体験ができるのも復興が少しずつ進んできている証だと思います。
とはいえ、まだ完全な復興には至っていません。
長い道のりだし、完全な復興とはなにか?ということもわかりません。
3.11のことを考える時いつも思うのは、
「自分の目で見て、直接話を聞いて、体験すること」がとても大事だということ。
あんまり実感がないなあという方も、一歩踏み出して、知ることから始めてもらえたら嬉しいです。
毎年3月11日は、Yahoo!の検索エンジンで【3.11】と検索するだけで、被災地支援の寄付ができます。
ぜひ、アクションを。
1人の100歩より、100人の1歩です。
https://search.yahoo.co.jp/
文・渡邉正勝
編集・渡辺望美