「新しい自分に出会う旅」三尾紗希

ピースボート センターとうきょうで勤務するスタッフ紹介企画!

こんにちは!ピースボートセンターとうきょうスタッフの渡辺望美です。

2020年も残すところあと半月。12月に入ってから急激に寒くなりましたが、皆様体調は崩されてませんか?ピースボートセンターとうきょうでは換気・フィジカルディスタンスは十分に取りながら、大型の加湿器を3台稼働して元気に活動しています!

お久しぶりのブログ更新となりましたが、今回はピースボートセンターとうきょうで働くスタッフを紹介します!

今日ご紹介するのは映画とスポーツ大好きな三尾紗希(あだ名:みおさき)です。
兵庫県たつの市出身で、21歳の時に第95回ピースボート地球一周の船旅に参加。

2020年の1月からとうきょうピーセンで勤務しています。
地球一周クルーズの参加を目指している方々の相談に乗ったり、LINEの問い合わせにおこたえしたり、Instagramを更新してボランティアスタッフ情報を発信したりと、いろいろな形で地球一周への後押しをしています。

たくさんのボランティアスタッフから慕われているみおさきがピースボートと出会ったきっかけや、実際に乗船して感じたことをたくさん話してもらいました!

平凡な日々の生活の中で、思い出した自分の夢

『世界中の子供たちの笑顔を守りたい』

中学生の頃、世界の国々を旅したり貧困といわれる国々に日本の技術を伝えたりするテレビ番組を目にして「実際に自分の目で世界の現状を見てみたい」「いつか、このテレビの前で見た笑顔を守れるような人になりたい」と心に誓いました。
しかし、高校を卒業して一般企業に就職し、時間が経つにつれて現実と理想はかけ離れ、いつの日か自分の夢を忘れてしまっていたのです。毎日同じ作業の繰り返しで、このまま同じ日々を生活して年月が過ぎていくだけでいいのかとふと考えたとき、中学生の頃に思い描いた夢を思い出しました。
そこから私は少しずつ動き始めます。

一歩踏み出すことは、案外簡単だった。

その頃の私は、友人と海外旅行の話をすることが唯一の楽しみでした。
2017年2月のある日、友人が「親戚がピースボートのスタッフとして地球一周を何周もしている」ということを話してくれました。

ピースボートといえば、居酒屋で見た『地球一周の船旅』ポスター。

遠い存在だなと思いながらもずっと気になっていたことをふと思い出し、気づいたときには資料請求をしていました。
ワクワクする直感に従って一歩踏み出してみると案外とんとん拍子に物事が進んでいくもので、3月には説明会に参加しました。説明会でスクリーンに流れた世界の絶景を見た瞬間、鳥肌がたつほど感動したのを覚えています。

「自分もこの景色を見に行けるんだ」と思った瞬間から、私の地球一周の夢はスタートしました。

出会ってしまえばあっという間

ピースボートでは船賃が割引になる『ポスター貼り』や『内勤活動』といったボランティアスタッフ制度があることを説明会で知り、その場で無料のボランティア登録をして大阪のピースボートセンターに通い始めました。

ピースボートセンターには、これから地球一周する仲間たちやサポートしてくれるスタッフなど、バックグラウンドも年齢も様々な人たちが集まっていました。

フリーマーケットをボランティアスタッフで開催した時の写真

小・中・高時代、人と関わることに苦手意識があった私にとって、たくさんの人があふれている空間に馴染めるのか、正直いって初めは不安でした。
しかし、夢や目標はみんな同じ。『地球一周』という話題や共通点があったので、居心地のいい空間だと感じられるようになるまで時間はかかりませんでした。

センターにはたくさんの方が通ってくるので、毎日が初めましての連続。そして、交流会や街頭募金、フリーマーケットなどイベントも盛りだくさんです。仕事しかしていなかった頃の生活では想像もできないことばかりで、新しいことに挑戦するときのドキドキ・ワクワクする気持ちはとても新鮮でした。

本気で地球一周を目指すために退職

はじめは仕事とボランティア活動を両立していましたが、本格的にボランティアスタッフとして活動するために、5月頃に仕事を辞めました。そこから約3か月間のボランティア活動を通して、最終的には約60万円分の割引を貯めることができました。

ボランティアスタッフに登録した当初は割引が目的だったはずですが、センターに通ったことで割引金額以上の大きな財産となる出会いと経験を得られました。ただの旅行ではなく「国際貢献」や「国際協力」に元々興味を持っていた私にとって、NGOとして幅広く社会活動をしているピースボートという場所と出会えたのは本当にラッキーだったと思います。

いつか世界に出たいなと漠然と思いながら友人からピースボートの話をきいたあの時から半年後の2017年8月14日、私は神戸港から船に乗り込んでいました。

約100日間の旅の中では新しい出会いの連続!!

私が参加した第95回クルーズ地球一周の船旅は、日本を出航しアジアやヨーロッパ、中南米をめぐるコースでした。

『人との出会いを楽しむこと』を自分のテーマに定めて、
船内でおこなわれる交流会やイベントには積極的に参加しました。

船旅が始まってすぐに行われたウェルカムパーティーでは、ボランティアスタッフ時代に大阪のピースボートセンターで仲良くなった友だち3人と一緒にディナーに行くことに。この日、同じテーブルで相席になったお姉さま方は、それぞれ北海道、沖縄、徳島、広島から参加したとのことで、この船に乗ってたまたま相部屋になった4人組でした!ピースボートの相部屋制度では「同性・同年代」の方と同室になるので一人参加の方でも友だちを作りやすい環境です。

この日のディナー相席きっかけに顔を合わせれば話をするようになり、洋上でバーベキューを一緒にしたり、訪れる港でも一緒に行動するようになったりと仲が深まりました。

船旅中は同じ時間、空間を共有しながら過ごしていくので、ふとした出会いがあちらこちらに溢れています。たまたまBARで一緒になった人との話が盛り上がって、ふと気づけば朝だった!とか。終電や門限を気にすることなく、気が済むまでとことん語り合うこともできるのです。
おもしろいことに、考え方や価値観を共有すればするほど、その人に対する興味が広がっていきました。こうした出会いの連続は私にとって新鮮で、今振り返ってみるとクルーズ中は毎日毎晩、誰かとどこかで語っていたように思います。

ゼロから企画をつくる大変さと、達成したときの喜び

毎日様々なイベントが盛りだくさんのピースボートの船内生活の中でも、一番思い出に残っているのが『洋上大運動会』です。

洋上運動会は毎クルーズ開催されている大人気イベント。約1000人の乗船者のうち、それこそ8割以上の人が参加しているような大型イベントです。人数がとても多いので、日本でよくある「紅白」ではなく4色のチームに分かれて得点を競い合います。

この運動会が一風変わっている点としては、クルーズ乗船者の有志が実行委員となってゼロから企画をつくっていくところです。決まりきった形というのはなく、アイディアを出し合いながら競技やルール、得点の集計方法などを相談して決めていきます。私自身も実行委員チームを支えるサポーターとして関わることになりました。

ピースボートクルーズ乗船者の最少年齢は2歳、最高年齢は100歳と年代層も幅広いです。さらに、日本からだけでなく様々な国や地域からも参加者が集まってきています。年齢、国籍、その他のさまざまな違いがあったとしても全員が楽しめるのか?満足してもらえるだろうか?と試行錯誤しながら企画を作っていきます。時には実行委員同士で意見がぶつかることもありますが、毎日たくさん話し合ったり、夜遅くまで制作物を作ったりという時間は、学生時代に経験した体育祭や文化祭を思い出しました。

ギリギリまで最後の仕上げで装飾をしたり進行のイメージトレーニングをしながら迎えた運動会当日!
運動会参加者の皆さんの自然とほころぶ笑顔や、年齢関係なく競技に参加する姿をみて、準備中にしんどくなって逃げ出したいこともあったけど真剣に準備してきてよかったなと実感しました。

運動会やイベントへの関わり方は自由なので、私のように実行委員として準備から打ち込むもよし、当日だけ競技に参加したりもよし、がんばるみんなに声援を送るだけでもよし。やってみたいと思ったら何でもチャレンジしてみるのがおすすめです。私の場合は、運動会が終わってからも参加者の方からの感謝の言葉をかけてもらったり、楽しかったね!という笑顔を見ることができたことで、嬉しさと達成感で心が満たされて、結果的にクルーズ中一番の思い出になりました。

自分は自分。そのままでいていい。

イベント以外にも、船旅中におこなわれる企画の中で『水先案内人』と呼ばれるゲストの方々の講演があります。ゲストはクルーズごとに20組くらいいるのですが、私が乗船した95回クルーズのゲストの中で一番印象的だった方が、執筆家の四角大輔さん。ニュージーランドと東京を拠点に置き、世界を旅して発信している方です。
自然の中で感じることや旅しながら働くことのおもしろさ、今までの経験などのいろいろな興味深いお話を講演でお聞きし、さらにレストランで一緒に食事する機会も何度もありました。四角さんが話してくれるさまざまな言葉が私の刺激となりました。

中でも、『ありのままの自分でいていいんだよ』という一言。

昔から周りの目を気にして過ごしてきた私にとって、この四角さんの言葉に出会うまでは生きづらいなと感じることは多々ありました。
広い世界にはいろんな考えの人がいて、いろんなバックグラウンドを持ってる人がいる。どんな生き方が正しい、正しくないと決められるものではないし、それぞれが大切な存在。「自分は自分のままでいい」と肯定してくれるこの四角さんの言葉がすっと心に入ってきて、数年たった今でも生きていく上での大切な原動力となっています。

人との出会いが、新しい自分に出会わせてくれた

約100日間という船旅では、出会った人たちと長い時間を共に過ごすことになります。仕事しかしていなかったあの頃と比べると、自分自身の話をする機会もたくさんありました。
私は何が好きで何が嫌いなのか、何が得意で何が苦手なのか、、人と話していくうちに改めて自分のことを知るきっかけがたくさんあって、過去と向き合うことでどんな未来にしていきたいかを想像することもできるようになりました。

日々の生活にストレスを抱いていたあの日から一転、一歩踏み出して地球一周の船旅に参加したことによって、思い描く未来の選択肢が何十倍にも広がりました。
広い世界を自分の目で見て、新しい価値観や考え方、心が洗われるような景色に出会ったことで、これまでは狭い世界の中で生きていたんだなとしみじみと思います。

「一歩踏み出せば、見える世界は変わっていくから
現状に満足しない日々が続くなら、旅することをぜひ選んでほしい。」

出会いが多ければ多いほど視野は広がっていきます。勇気を出して一歩踏み出したみなさんとお会いし、お話しできるのを楽しみにしています!

ピースボートスタッフ 三尾紗希
編集 渡辺望美